CORDOY・ロープ状コンクリート補強材

概要

CORDOY(コードィ)(商標登録)は、アラミド繊維やビニロン繊維などの高性能連続繊維を使用したロープ状のコンクリート用補強材です。 CORDOYは、従来の樹脂を含浸して硬化させた連続繊維補強材(FRPロッド)や連続繊維シートとはまったく異なり、多くの優れた特長があります。

CORDOY

特徴

  • 軽量で引張強度が高い。
  • 耐久性に優れ、腐食しません。
  • 樹脂で固めず小さな径に巻けるので、可搬性に優れています。
  • 現場で容易に曲げ加工できるので、せん断補強筋などの配筋作業性が大幅に向上します。
  • 表面被膜樹脂が配筋作業時の芯材のばらけを防止します。

種類

連続繊維補強材に関する土木学会基準「連続繊維補強材の品質規格」(JSCE-E131-1999)に準じて、CORDOYの呼び名は使用する繊維の種類と形状によって定めました。比重は繊維自体の値です。

  • アラミド繊維A:アラミド繊維
  • ビニロン繊維V:ビニロン繊維
  • ロープ状C:ロープ(CORD)状
呼び名繊維表面被膜樹脂比重
ACアラミド繊維ウレタン樹脂1.39
VCビニロンウレタン樹脂1.30

用途

CORDOYは、主として土木・建築関係のコンクリート構造物の補強材として使用されます。

コンクリート部材の横方向筋
せん断補強筋、幅止め筋、組立て筋
コンクリート橋脚や柱の耐震補強
円形断面、矩形断面、壁付き柱

コンクリート柱の耐震補強

長岡技術科学大学でCORDOY(AC10相当)を周囲に巻きつけ、外側に薄くコンクリートを巻き立てた柱の耐震補強実験を実施しました。 CORDOYは破断せず、じん性補強効果を有することが確認されました。

CORDOYの巻き付け状況 実験終了後の状況

コンクリートはりのせん断状況

CORDOY(AC及びVC)をせん断補強筋に使用したはりの曲げ試験を実施し、せん断破壊時にじん性補強効果を有することが確認されました。

CORDOYの巻きつけ状況 CORDOYの巻き付け状況