アルカリ反応型注入材■コンクリート改質防水剤

概要

 本工法はアルカリ反応型注入材を塗布後、乾燥・散水養生を2回以上繰り返すことによってコンクリート内部奥深くにイオン移動。浸透したアルカリ反応型注入材は、遊離カルシウムと反応し緻密なコンクリートに改質し、雨水・塩化物等の浸入を遮断、コンクリートを悪条件から保護します。

パンフより

特徴

生きた止水剤『無機質ジェル』

 本工法は、マイクロクラックから打継ぎまで、あらゆる空隙の漏水補修に対応します。コンクリート構造内の未反応水和物と湧水・雨水の原因によって ひび割れ・打継ぎから流出する水酸化カルシウム(強アルカリ)とアルカリ反応したジェルはハニカム結晶化を促進し、ひび割れ・打継ぎ内部の保水力を維持します。 保水力の高いハニカム結晶ジェルは、構造物の振動や荷重変化などによるひび割れ幅が変化する場合でも、その変動に追従し、止水性能を維持する画期的な無機質止水工法です。

さらなる2次、3次効果

 注入されたジェルは、単にひび割れを塞ぐだけではなく、コンクリート中の未反応水和物とジェルが反応し、不溶性のハニカム結晶ジェルを形成します。 このハニカム結晶ジェルに含まれる成分はコンクリート内部まで浸透し、その浸透力は25mmを超え、ひび割れ・打継ぎより炭酸ガス及び水の浸入によって 中性化したコンクリートを再アルカリ化し、更に鉄筋の不導体被膜も保護します。

適応範囲
1.優れた止水性能

 注入効果は、ハニカム構造の結晶層がコンクリート構造物及び異種剤等とイオン結合し、ひび割れを封鎖。湧水及び雨水の浸入をシャットアウトします。 更に、有機材料にて止水加工された箇所の再止水も可能となりました。

2.分離しない液体性状

 高圧注入機械を使用しても、その性状は変化せず、液体状態を維持できるため、より深層域まで注入できます。今まで到達不可能であったマイクロクラックや、広大な打継ぎ面にも対応できます。

3.ジェル化時間の調整

 無機質材料では不可能なジェル化時間の調整ができます。これにより、温度や気象条件に左右されずに、施工時間がより短時間での注入が可能となりました。

施工時における特徴

無害で安全

注入剤は日本水道資材(JWWA8)検査済み。試験依頼:(財)日本食品分析センター

躯体をいじめません

 従来の工法では、UカットやVカットをしたり、注入プラグに径10mm〜13mmの削孔をしていました。本工法に使用する注入ピンは直径わずか6mm。 従って、削孔の径6mmと極小径です。これにより、施行の際に起こっていた躯体の損傷を最小限に抑える事ができます。

スピード施工(作業員への負担軽減)

 最小の削孔にて施行するため、施工スピードも向上します。使用するハンマードリルも一回り小型の物で施行できるため、特にトンネルなどで 上向き施行の場合には作業員への負荷が大幅に低減できます。

用途

  • トンネル防水
  • 打放し外壁防水
  • 屋上防水
  • 駐車場防水
  • 池防水
  • 床板防水
  • 中性化防水
  • 雨漏れ診断調査
  • 止水システム(調査液 赤、青、黄)

実績

北海道 定山渓艇庫

北海道 定山渓艇庫

施工フロー

▼[1.削孔]▼
[1.削孔]
▼[2.注入ピン打ち込み]▼
[2.注入ピン打ち込み]
▼[3.注入]▼
[3.注入]
▼[4.施工完了]▼
[4.施工完了]